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本多静六という方をご存知ですか?
本多静六氏は
造園家として歴史に名を残した方です。
公園の設計などを行いました。
街の小さい公園ではなく、
日比谷公園など大きい公園です。
ときに人は彼のことをこう呼びます。
「公園の父」と。
いいですね、
自分もいつか呼ばれてみたいです。
「株式投資の父」と。
まあそれはいいとして、
実は彼には
もうひとつ別の顔がありました。
それは、投資家としての顔です。
彼は投資家としても高く評価されています。
彼はこう言います。
・収入の4分の1は貯金しましょう!
・それが貯まったら投資しましょう!
・我慢して利益が出るのを待ちましょう!
と。
あと彼が、頑なに守っていた投資のルールに
・2割の利益が出たら決済
・長期保有の場合、価格が2倍になったら半分は決済
というものがあります。
曰く、
この2つのルールさえ守れたなら
必ず投資で成功すると。
さて、この話を聞いて
例えば投資を始める人が100人いたとして
一体何人の人が成功するでしょう?
ルールはたった2つだけです。
なので8割~9割の人が成功するのでしょうか?
いえ、自分はそうは思いません。
成功するのは100人中、せいぜい5人以下です。
なぜなら成功を阻む大きな壁が
2つ存在するからです。
まず、1つ目の壁は
「どうやって割安株を見つけるか?」
という壁です。
株式投資の経験者なら
すぐにお分りいただけると思いますが、
割安株なんてそう簡単には見つかりません。
「これだ!」と思っても
それが割安株だという保証は
どこにもありません。
本多静六氏だからこそ割安な資産を探し当てられた、
と言っても過言ではありません。
なぜなら彼は
将来を見据える能力に長けていたからです。
実は彼が造園師としても成功したのは
その才能があったからこそでした。
公園を設計する際に必要なこと、
それは
「将来その場所が、どういう場所になるのか」
ということを想像することです。
それができないと、公園設計の仕事は成り立ちません。
彼が、
造園師としても
さらには投資家としても
成功を収められた理由の1つは
未来を想像する能力に長けていたからです。
で、未来を見据える能力は1つの才能です。
はっきり言って
誰もが持っている能力ではありません。
なので、氏の教えに従い
「割安な株を買う」
ということを実践しようとすれば、
その時点で脱落してしまう方が
数多く出てきてしまうことが予測できます。
ちなみに、
今現在、もしあなたが割安株を買って、
価値が高まるのを待つ、
という投資スタイルで取引されているのであれば
1つ注意してほしいことがあります。
「なかなか割安株が見つからない、自分で探すのは難しい。」
そう思って、
プロトレーダーと呼ばれる方が推奨する銘柄に手を出す、
ということはやめて下さい。
プロトレーダーといっても
実際に利益を出し続けている人は、
世の中で本当に一握りの方です。
本物ではない、自称プロトレーダーという方々が推奨するオススメ銘柄
を信じ込んで買ってしまい、
そのせいで多額の資金を失ったとしても
誰も責任をとってくれませんので
くれぐれもご注意ください。
よく小さい文字で書いてありますよね。
「自己責任でお願いします!」って。
はい、次に2つめの壁ですが、
「ルールを守れない」という壁です。
残念ながら、人間はルールを破る生き物です。
たった2つのルールですが
これを守ることが本当に難しい・・・
運良く割安の株を手に入れて、
さらに予想通り株価が上がり、
2割の含み益が出たとします。
その時あなたは何を思いますか?
ルールに従うなら決済する場面ですね。
「2割上がったから決済しよう」
と素直に思えますか?
「いや、まだまだ上がりそうだから
もっと待ってみよう!」
そんな風に思わない自信はありますか?
そもそもお金を稼ぎたいという欲があって始めるのが投資です。
なので、本能的には
「もっと株価が上がりそうだから
ちょっと待ってみよう」
と思うはずです。
もしくは、早く利益が欲しいものだから
2割上がるまで待ちきれずに、
1割の利益で決済してしまうパターンもあるかもしれませんね。
本能的な欲望を断ち切って、
ルールはルールだから、と
役所仕事のように
厳格にセルフコントロールするのは
とても難しいことです。
その証拠に、
ルールを守れずに
相場を退場するトレーダーは
いつの時代も後を絶ちません。
結論を言うと、
紹介した2つの壁を乗り越えられる人というのは
ほんの一握りだということです。
本多静六氏の手法を
批判したいわけではありません。
氏の手法は
あのウォーレン・バフェット氏も実践する
「バリュー投資」と言われるもので、
広く一般的に知られている手法です。
実際この手法で勝つ人もいます。
でも「本来の価値より安い資産を買って、価値が上がるのを待つ」
という
説明に3秒もいらないシンプルな手法が、
実はとてつもなく難易度が高い、
ということを頭に入れておいて下さい。
もちろん運良く稼げる時もあると思いますが、
稼ぎ続けるとなると
かなり厳しいはずです。
でもひとつ、
氏の言葉でいいなあと思う言葉があるんです。
こんな言葉です。
「成功した人は決してその職業を
月給のためや名誉のためだけで
やってきた人ではなく、
必ずその職業に趣味(おもしろみ)を持ち、
道楽的に励んだ人に相違ない。」
という言葉。
素敵です。
ニュアンスとしては「好きこそものの上手なれ」
に近いですかね。
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