【孫社長の秀逸な投資戦略】3千億投資の株暴落でも利益確保なぜ


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アメリカの

半導体大手企業である

エヌビディアの株価が

昨年9月末から今年にかけて

暴落しました。

昨年9月末に281ドルをつけてから

12月までの3ヶ月間で

134ドルまで、

つまり半値以下に暴落です。

エヌビディアといえば

ソフトバンク・ビジョン・ファンドが

約3000億円の出資を

行なっていたことでも知られています。

この暴落によって

ソフトバンクグループも

大きなダメージを受けたと

考えるのが自然ですが、

先週2月6日に行われた

ソフトバンクグループの

決算説明会にて

孫社長はこう語りました。

「今回のエヌビディアの株価下落は

ソフトバンクグループの

連結営業利益に

4000億円の赤字影響を与えています。」

「ああ、やっぱりね」と。

3000億円の出資に対し、

4000億円の赤字ということですが

大変な額ですね。

ところが孫社長はこう続けます。

「この9ヶ月間で

ソフトバンクグループの営業利益は

62%伸びている」

と。

え?

4000億円の赤字なのに

62%伸びている?

筋が通らない話のようにも思えますが、

実はソフトバンク・ビジョン・ファンドは

保険を打っていました。

孫社長によれば

「エヌビディアの株価が絶好調だった時、

市場に供給されている

コールとプットを

こっそりほぼ全数買い集めていた」

とのこと。

そして

105ドルで買った株を

実質的に

218ドルで売ったことになり、

累計28億ドルもの利益が出ています。

日本円にして

約3000億円もの利益が出たことになります。

エヌビディアの株価が半減する前に

きっちりと手が打たれていたあたり、

秀逸ですよね。

合理的かつ素晴らしい判断が

なされていたということです。

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ソフトバンクが打った保険

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では

ソフトバンク・ビジョン・ファンドが

打った保険とは

一体どういうものだったのでしょう?

全てをきちんと解説すると

複雑ですし、

長くなってしまいますので

ここでは話を簡略化して

紹介させてもらいます。

ソフトバンク・ビジョン・ファンドが

エヌビディアの株を105ドルで買った後、

思惑通り、

エヌビディアの株価は

ぐんぐん上昇しました。

ただ、

利益確定をしない限り

含み益は

「絵に描いた餅」

でしかありません。

もしかしたら株価は

また下落するかもしれませんし、

そうなれば

せっかくの含み益が台無しです。

とは言え、

ソフトバンク・ビジョン・ファンドは

3000億円もの資金を投入していますので

もしソフトバンク・ビジョン・ファンドが株を売却し、

利益を確定すれば

その売却によって

エヌビディアの株価が大幅下落する可能性が

考えられます。

また、

「群戦略」を掲げる孫社長にとって

エヌビディアの株を

高値で売り抜ける、

という選択肢は

矛盾をはらむものと考えられます。

そこで選択されたのが

「カラー取引」です。

多くの方にとって

あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、

簡単に言うと

この方法を選択することで

ポジションを決済することなく

利益固定することが可能になります。

孫社長は

「エヌビディアの株価が絶好調の時、

市場に供給されている

コールとプットを

こっそりほぼ全数買い集めていた」

と話していましたが、

おそらく

ソフトバンク・ビジョン・ファンドは

「プットオプションの買い+コールオプションの売り」を

行ったものと考えられます。

コールとプットとは何か?

コールが

「将来買う権利」のことで、

プットが

「将来売る権利」のことです。

つまり、

将来売る権利を買い、

将来買う権利を売ったということです。

ちょっとややこしいかもしれませんが、

この取引によって

株価が下がっても損失は固定され、

株価が上がっても利益は固定されます。

また、ついでにお伝えすると、

本来はオプションを買うと、

オプション料を支払わなければいけませんが、

コールオプションを売ることで

オプション料を受け取れますので、

プットオプションの買い+コールオプションの売りを

組み合わせることによって

コストも相殺できることになります。

孫社長は

「ほぼコストをかけずに

保険を打った」

と話していましたが、

それはこのことを

指しているものと考えられます。

ちょっと複雑な話ですし、

ソフトバンク・ビジョン・ファンドが

行なった取引に関して

推測の部分もありますが、

とにかく大切なことは

含み益が出た際に、

きちんと利益が固定されていた、

ということです。

「まだまだ利益を伸ばすぞ!」

と欲張って放置するのではなく

おそらくエヌビディアの状況なども見て、

「そろそろ天井かもしれない」

という可能性を考え

手を打っていたのでしょう。

もし何もしていなければ

今頃大騒ぎになっていたかと思いますが

さすがの取引ですね。